訃報が飛び込んできました。
北米大陸最北端にあるエスキモー村、バローでお世話になったアンブローズが、天国に行ってしまいました。私を訪ね日本に来ることを願っていたのに・・・、私も、再び遠い彼らに会いに行けるように、頑張っていたのに・・・。残念でなりません。
アンブローズは、食料の乏しい北極海沿岸のエスキモーたちを、内陸インディアンの土地であったユーコン川沿いに移動させて、ビーバー村を築いたフランク安田とともに、移住の旅をした子孫です。
その後、アンブローズ一家は、再び故郷バローに戻り、沿岸捕鯨エスキモーとしての暮らしに戻りました。
彼は、子供の頃に見たフランク安田夫妻の思い出を語ってくれました。その、バローでお世話になった時のことは、原稿に書き下ろしましたが、出版まで漕ぎつけることができませんでした。
みんなが思う以上に、出版というのは、難しいことなんです・・・。
今の時代、活字離れ、情報は氾濫し、自分の知らない知識への『読む』という旅をしなくなった時代です。更に言えば、本はもはや、その時代の記録ではなく、売れる商品としての性質だけを求められます。
そんななかで、アンブローズが私に伝えてくれたこと、教えてくれたことは、たくさんありました。
優しくて、可笑しいときには、踊って笑ったアンブローズ。私は、大好きでした。
安らかに、そして、ありがとう。
詳しくは、私のHPにも載せてあります。
0 件のコメント:
コメントを投稿