2008年11月14日金曜日

シュノーケリング

先日テレビで、東京多摩川の鮎の生態をずっと記録しているある俳優さんを紹介していました。30年ほど前、多摩川は、生活排水が流されていて、泡ぶくの川だったそうです。でも魚達は生きてきた。その話のなかで、彼は、ドライスーツとシュノーケルをくわえた姿で、浅瀬でうつ伏せになって、鮎の観察をしていると、よく死体に間違われると、笑って言っていました。
実は、この経験は私にもあるんです。20代の前半、私は岐阜県に住んでいました。その時に、長良川をシュノーケルと足ひれをつけて、川をさかのぼって泳いだことがあるんです。そのとき、鮎の美しさに見とれてしまいました。それからというもの、私は、ときどき川や海でぷかり、ぷかりと浮いていました。私は、魚たちの世界に夢中になっているのですが、「おっ。死体かと思った」と、よく地元のおじさんに驚かれたものです。(笑)

鮎は、一年で一生を終える年魚です。生まれて、海に下り、そして産卵のために川に戻ってくる。川の遡上は、一生を終える前の、ビッグイベントなんですよね。たった一年しかない命を、一生懸命泳ぐ姿は、本当にドラマチックです。

私には、シュノーケルで見たい、三つの水中の世界があります。
一つは、カナダ西海岸のニシンの産卵。これは、昆布に卵を産み付けるのですが、その卵が、白い水中花のように綺麗なのだそうです。

二つ目は、冬のユーコン川の魚たち。夏は、融け出した氷河に含まれるシルト(何千年前の火山灰)によって、白濁としています。でも、冬になると氷河の融解が止まるので、一時的に水が澄むのだそうです。(でもこれは、かなり寒そう)

三つ目はやはり、どじょうやザリガニのいる、日本の里山の小さな川の小さな生き物たちですね。でも、ヒルが苦手なので、勇気が要るんです。私は未だ、勇気が出ませんが・・・。

いつか、私はカナダ西海岸のニシンの水中花を見に行きたいですし、もう一度、鮎やマス、日本の川を遡上する魚たちの営みが見たいです。
そのときには、ぜひ、みなさん一緒に行きませんか???

一人で浮いていたら死体と間違われて110番されてしまうかもしれないけど、みんなで浮いていれば、大丈夫でしょ?(でも、集団自決と間違えられるかな?笑)

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