2008年10月30日木曜日

どんぐりDNA

 この季節、私ができることは?と考えて、久しぶりに、どんぐり拾いをしました。
 今まで、どんぐり拾いといえば、働いていた牧場の豚の餌として拾っていたんです。どんぐりを食べて育った豚は、とても美味しいんです。東京では、イベリコ豚が流行っているそうですが、イベリコ豚もどんぐりを食べさせて育てる豚だそうです。
 でも今回は、森の再生のために、拾ってきました。
 
 現代、私たちには、美味しい食べ物がたくさんありますから、どんぐりを拾って食べることはありません。 でも、縄文時代までさかのぼると、どんぐりは、人々の主食だったそうです。森の動物たちにとっても、大切な食料でした。もちろん、虫たちにも。 さらにさかのぼると、人がまだ、猿だった頃から食べていたものなのです。
 
 長い地球の年月のなかで、どんぐりの森は、さまざまな命を支え育んできました。でも今は、そんな森の生態系を支えられるような森が、少なくなってきているといいます。

 私のなかには、人がまだ猿だった頃から、どんぐりのお世話になっていた感謝の気持ちのDNAが眠っているようで、どんぐり集めをしていると楽しくなってきます。 これからも、森の再生のお手伝いがしたいという気持ちが強くなりました。
 
 小さなことですが、今の季節、『私ができること』・・・です。
 
(集めたどんぐりを、森林管理、植樹などをする団体で引き取ってもらえば、代わりに育樹してくれます)

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