2009年4月17日金曜日

タテゴトあざらしの赤ちゃん猟解禁

カナダ東部、タテゴトあざらし猟が解禁となりました。

これは、先住民による生存のための猟ではありません。要するに、極北で生きる人たちの、食べるための猟では、ないのです。

西洋人たちによる、毛皮のための猟です。
タテゴトあざらしの赤ちゃんは、まだ自分で体温調整ができないために、ふさふさの毛が生えています。大人になったら、抜けてしまいます。
西洋人たちにとって、この赤ちゃんのふさふさの毛皮が、高級毛皮として市場で人気が高いそうです。
まだ三ヶ月ほどの可愛い赤ちゃんを、今年は、33万8200頭の捕獲が、カナダ政府によって割り当てられました。

この赤ちゃんたちの毛皮が剥がされた後、西洋人たちは肉を食べませんから、氷上に置き去りにしていきます。
その毛皮を剥がされて、動かなくなった赤ちゃんの傍を、母親はいつまでも離れずに、乳をやろうとしたりするそうです。なんだか、心が痛みますね・・・。

命を食べる者、食べられる者の関係は、先史時代から続く地球上の営みです。
でも、食べて生きていくためではなく、毛皮ファッションのために死んでいく命の多さを思うと、人間というのは、罪深いと思いますね。

最近では、『タテゴトあざらしを見に行くエコツアー』などがカナダでも人気ですが、時には、そういう企画は、真実を隠すために行われることがあります。もともと、北米の捕鯨反対運動は、ベトナム戦争の枯葉剤使用の非難から、意識を逸らすためのものでもありました。
カナダは、穏やかでいい国なのにね・・・。

生存のための食物連鎖に組み込まれないような猟は、私は反対ですね・・・。

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