2010年11月8日月曜日

シンプルライフ

次は、日系人部隊のことを書こうと思いましたが、前文で思いを込めているので、次に進むことにしました。
さて、写真はアラスカの森の中のキャビン。
よく、ユーコンストーブと呼ばれる、ストーブの上に平らな鉄板があって調理ができるストーブです。(丸いドラムを半分切って作られることが多いです)

私は、小さなスペースの、シンプルな生活に憧れています。物は、最低限の物だけ。不便は、工夫で補う。そんな生活が、アラスカには残ってます。

それこそ、強制収容所の生活のようなものだと、言われるかもしれませんが、今の時代、物がありすぎて、かえって、面白くありません。

時代の中で、もっとも人間にとって面白かった時代は、戦後の何もないところから、物をつくり、工夫して発展させてきた、ブラウン管、白黒の時代だったのではないでしょうか?

飽和状態の今の社会、何もない時代より、生きにくい時代になっているのでは?

2 件のコメント:

海谷一郎 さんのコメント...

アラスカや極北を旅して感じるのは、日本の生活はいかに無駄なものに囲まれているか、ということです。
アラスカを旅している時はシンプルライフが無上の喜びなんですが、日本に帰ってくるとあっという間に文明の毒に侵されて、物欲まみれになってしまいます。
まだまだ、弱い私です。
反省。

umiflower50 さんのコメント...

私がこのようなキャビンに哀愁を駆り立てられるのは、中学生の頃読んであこがれたゴールドラッシュ、1914年以前のカナダやアラスカの開拓史を綴った小説を読み漁ったことが影響している。
今のようなガラスがなく、雲母の結晶の板で作った窓越しに、ゆがみ曇って見える風景はどんなものだったろうかと想像は膨らむ。厳冬期に雪吹き荒れる外に反し、ストーブや暖炉ではぜながら顔を照らす炎。何とあこがれ望み夢見た生活か。

翻って思う今日この頃は、あのころ見た夢は色あせ、夢かなえた人々の思いに寄り添うことでしか満たされない。

しかしその至福のひと時を、このブログは与えてくれる。