2010年6月12日土曜日

感動の涙

久しぶりに感動の涙でした。ドキュメンタリーを見ました。http://www.bs-j.co.jp/kakehashi/

内戦により独立したコソボ共和国。まだ情勢が不安定の中、柳澤寿男という日本人が、国立コソボ・フィルハーモニーの常任指揮者になります。

コソボには、民族を二つに分けている『分断の橋』と呼ばれる橋があります。橋の北はセルビア人が住む地域。南はアルバニア人。両民族は、互いにこの橋を渡ることができません。

まるで、北朝鮮と韓国のような関係です。(私は、板門店にある韓国と北朝鮮の間の分断の橋、『帰らざる橋』を見てきました。)

音楽に、国境も、民族もない。そう信じる柳澤寿男は、セルビア人とアルバニア人、マケドニア人を混ぜたオーケストラを作ってコンサートを開こうと奔走します。しかし、国家や、民族が抱える多くの悲しみと怒りが、彼に立ちはだかります。

この柳澤寿男さんは、私と同じ年・・・。素晴らしい人です。

去年、このアルバニア国を、海から眺めていました。ギリシャからクロアチアに行く際に、この国の海域を通ったのです。海底には、鎖国・内戦時代の無数の機雷が残っていました。

ドキュメンタリーを見ていて、あの国が・・・、と感慨深かったです。

悲しみと怒りによって分断された、元は一つの民族。彼らが、お互いに許しあい、もう一度、共に生きていける切っ掛けを作ることができるのは、音楽やスポーツなのでしょうね。


本当に感動しました。

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