2010年12月14日火曜日

名前のない会


「忘年会するから、おいで」と誘われ、行ったお店は、新高円寺にあるオーガニックのお店。ちょと迷って、お巡りさんに聞いて行ってみると、お店の入り口に、見たことのある髭を蓄えたおじさんが立っていました。
「あれ?」と思いながら店のなかへ入り、名刺交換。すると名刺には、大蔵と書いてあり、「あの、シーナさんの怪しい探検隊のタワシ髭さんですよ。有名な登山家ですよ」と紹介されました。
もちろん、椎名誠さんの本『怪しい探検隊』で、お名前は存じておりましたが、実は、そのタワシのような髭は、既に何度も写真で拝見していて、はじめて会ったとは思えないほど、親しみを覚えました。

というのも、偶然にも、私のアラスカの友人たちが、登山隊長のタワシ髭さんと、マッキンリーに登ってるんです。
友人たちが見せてくれた美しいマッキンリーでの写真のなかに、あのタワシのような髭が、いろんな場面に登場していて、なかでも、マッキンリー4000メートルあたりで、テントにロープを張って、ししゃものような魚(きゅうり魚)の干物を作っている写真は、驚きながらも、大爆笑。

毎年、多くの登山チームで賑わうマッキンリー。普通は、缶詰や保存食を持っていくのですが、タワシ髭さんご一行は、前日に、きゅうり魚の漁をして、大量の魚を4000メートルまで運び上げ、テント脇で干物にする。
そんなチームは、マッキンリー登山の歴史のなかでも、大蔵さん一行しかありませんね~。さすが、怪しい探検隊の一味。ベースキャンプでは、魚の干物が珍しく、見にくる外国人登山者で、テントを囲まれたとか。名物登山チームだったでしょうね。

タワシ髭の大蔵さんとは、懐かしいアラスカの友人たちの話しで盛り上がり、とてもいい時間を過ごすことができました。

さて、この忘年会は、今後、冒険家や登山家が集まる会にしたいということで、名前を募集していたのですが、いい案がなく、とりあえずと、タワシ髭さんが平仮名で、『しんこうえんじのかい』と、連名ノートに書きました。私は、その名前が気に入っています。そのまま、『なまえのないかい』もいいかも。

これからも、元気のいい冒険家や登山家が集まる会になると思うので、とっても楽しみ。
タワシ髭大蔵さんのお店、『バル・パタゴニア』も美味しかったですよ。機会があれば、ぜひどうぞ。
http://www.shizenshoku.jp/shop.html#bar_info

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