どんどん焼き

富山（八尾）に生まれてよかった～っと思わせる理由の一つに、『どんどん焼き』があります。
実はこれ、富山の郷土料理ではありません。お祭りに来る露天商のおじーさんの味なんです。
我が町、八尾町には、『おわら風の盆』という有名なお祭りがあります。その祭りに、毎年来ていた、『どんどん焼き』、昔は、一枚１００円でした。子供の頃は、大好きで、三日間のお祭りの間に、しょっちゅう着物もかまわず、買いに走ったものです。大人になって、踊り手として参加していても、それは変わりませんでした。


どんどん焼きは、『おわら風の盆』の味。私は、この味で育ったと言って過言ではありません。ところが、そのおじーさんも亡くなってしまい。娘さんが味を継いだと聞いていましたが、もうお店はお祭りに来なくなり、幻の味になってしまったのです。真似をしたお店がいくつか出てきましたが、あのおじーさんの味ではありません。

そこで、この人生、ずっとこの味を研究しつづけていたのです。祭りが終わっても食べたいと思っていた私は、子供の頃から、見よう見まねで作ってきました。でも、味が違う。

しかし！！！！！　ついに、やりました！！！！！

これぞ、どんどん焼き！　昔の味です。共に、おわらを踊り、どんどん焼きで育った姉に食べさせてあげると、「おわらの味だね」っと、三枚もぺろリ。

いや～、やりましたよ。本当に、おいしいよ。富山の祭りには、どんどん焼きを真似た露天商が、何件かありますが、この私の追求した味が、一番、おじーさんの味に近いと思います。

みんなにも、食べさせてあげたいね。いつかね。 今度、レシピ公開しますね。