2008年11月12日水曜日

東京の川

筑紫哲也さんの追悼番組を見ました。改めて、本当に物の言える人がいなくなってしまったこと、残念です。ご冥福をお祈りいたします。

先日、この秋一番冷え込んだ東京の川で投網を打ってきました。仕事なので場所など詳しいことは書けないのですが(申し訳ないですが写真もありません)。
下水道が発達している東京の川は、一時のような悪臭漂う川はだいぶ減ってきました。未だ23区内には、川べりを歩くと、温泉街に来たような匂い(硫化水素臭)が漂っている川もありますが。そんな川の夜景は、川面に町の灯りが映えて奇麗です。。。

今回の川「雑魚(ざこ)」とよばれる、小魚の多い川でした。投網を打つと、場所によっては網から外すのが大変なほどの魚の数。
詳しく言うとモツゴ(クチボソ)とオイカワ(ハヤ)が主で、コイ、フナがちらほら。ちなみにオイカワの学名は「Zacco platypus(ザッコ プラティプス)」と言い、属名(学名の最初の単語)の「Zacco」はこの「雑魚」から来ています。
穂が出ているガマ(蒲)の根本をガサガサやれば、一時期、絶滅しそうだと大騒ぎになったメダカが結構いますし、エビ(ヌマエビの仲間)も捕れます。ドジョウやザリガニの姿も。
東京の川、水質と生き物の面から見れば、意外と奇麗なのです。水自体、それほど臭くないですし、意外と生き物も多いのです。そのことに気がついている人は意外と少ないのです。
「へえ、こんな川にも生き物いるんだ」作業している横で見ていた地元の人たちの反応は大方こんな感じ。
水質以外の面から見ると、相変わらずゴミは多いです。空き缶、ペットボトル、煙草のフィルター、何故か多い生理用品、冷蔵庫に自転車、鉄筋コンクリートの破片などなど。この間は入れ歯が落ちてた。

どこの川へ行っても、橋の上、土手の上から川を見てはいるものの、水面に近付く人はわずか。今回行った川は珍しく小学生が遊んでいて、大人たちもそれを当然のように見ていたけれど、ほとんどの川は「危ないから川で遊んではいけません」と看板が立ち、人を拒絶している感じがあります。

以前、別の川(東京近郊の町中の川でした)で仕事をしているときのこと、子供たちが川で魚をとったり、泥遊びをして遊んでいました。汚い川でしたが、いい子供たちだと、笑顔で眺めていました。
翌日も同じ場所で作業していると、その子供たちの学校の教頭先生という人がやってきて「昨日はなぜ、子供たちに(川で遊んではいけないと)注意してくれなかったんですか」と注意されました。
深い場所、流れのきつい場所があれば注意していたけれど、そういう場所はないし、自分が子供だったら、やはり同じように遊んでいたろうし、自分が親だったら、一緒に遊んでいたかもしれない。そんなことを考えながら教頭先生にもごもご言っているうちに、彼はさっさといなくなってしまいました。
数ヶ月後、同じ場所へ行ったところ、人が入り込めないよう、しっかりとした柵ができて、釣りもできない状態。もちろん子供たちの姿はありませんでした。

机の上で、テレビやパソコンの画面の上で、川を綺麗にしようとか、生き物を大切に、と言っても全く意味ないんですよね。実際に川の水に触れてみて、初めてそこに生き物がいること、ゴミを捨ててはいけないことに気がつくでしょう。子供たちが遊ぶのに、あんな汚い川では可愛そうだから川をもっと奇麗にしよう、そういう発想も出てくるでしょう。

これからの季節、川で遊ぶにはちょっと寒いですが、近所の川を覗いてみてください。身近に意外とたくさんの自然が残っていることに気がつくでしょう。

1 件のコメント:

Hirokawa Masaki さんのコメント...

ブログ参加書き込みありがとうございます。これからも、いろんなことを感じたり体験したりしたことを、みんなでシェアできればと考えています。今後とも、よろしくお願いします。